Ave Mariaは定番中の定番です

最近、本当に結婚式やお葬式で歌う機会に恵まれ、いくつもの式で歌わせていただいています。

その中で一番人気、と言っていいぐらいに頻繁に歌われる曲というとやはり、アヴェ・マリアなんです。特にシューベルトのアヴェ・マリアが定番です。

また、コンサートや教会イベントでよく歌われるラテン語の曲、Panis Angelicsという曲も有名です。

ラテン語の独特の美しい響きが人の心に届きやすいのでしょうか。。そんなラテン語の曲を2曲ご紹介します。

(あるお葬式で歌ったものを録音したものです)

AVE MARIA

シューベルトのアヴェ・マリア、1825年に誕生したのだそうです。197年前に出来た曲が未だに演奏されているって・・・すごいですよね♡

あらためて音楽のパワーを感じます。。

PANIS ANGELICS

つづいてPANIS ANGELICSですが、PANISがパン、ANGELICSが天使、で「天使の糧」という題名です。

歌詞は聖人トマス・アクイナス(1225-1274)の祈りから来ていて、それに曲をつけたのはフランク・セザールさんというオルガニスト、この曲は1872年に誕生したようです。こちらも150年前の曲です!

歌詞の意味をこちらに引用させていただきます

天使のパンは、人のパンとなった、
天のパンであって、
旧約の前表を全うした。

ああ、感嘆すべきことよ、
貧しいもの、しもべ、
および卑しい者が主を食しまつるとは。

引用:「Panis angelicus」聖路加国際病院礼拝堂聖歌隊HP

ラテン語はもともと世界共通語

ラテン語は、カトリック教会では「ヴァチカン2」の名前で知られている、第2ヴァチカン公会議(1962-1965)で、地域それぞれの言語でミサを行う、と決められる前、1570年にミサの形式を統一されてから1970年頃まで、全世界共通でラテン語でミサが行われていました。今でもラテン語ミサを続けている司祭がいるので、私も感謝なことにラテン語ミサに与ることができ、そのクワイヤでグレゴリオ聖歌を歌わせていただいています。

ラテン語は英語の発祥でもあるようなので、言葉に共通する部分も多く、とても興味深いです。

なにより、信仰を継承してくださった先人の知識に触れられることで、畏敬の念にひたれる、というか・・・言葉は見つかりませんが、自分もその歴史の一部になっている気がして、歌うたびに深くラテン語の世界、神の言葉により包まれる感じがします。