“カトリック司祭に見せるべきだ”

シュルツ牧師は自分で見分ける必要があると判断し、ロビーを自宅へ招待し、一晩泊めることにしました。

その晩、彼は自分の目で目撃したのです、ロビーのベッドが前後に動き、さらにベッドがジャンプして上下に動く様子を。

そして彼はロビーに、椅子で寝てみるように言うと、今度はその椅子が部屋を横切るようにして動き、しまいには横に倒れて、ロビーを床の上に大の字にして落としてしまいました。

そしてその床に倒れた椅子を元に戻そうと思っても、立てることすらできないのです。

その時にシュルツ氏は気づきました、何か巨大な力がここに存在するのだ、と。

その後、シュルツ氏はロビーを両親のもとに連れていき、両親に伝えました、

「ロビーをカトリック司祭に見せるべきだ、カトリックならこのような状況を知っているはずだから」と。

司祭100針も縫う傷を負う

ロビーの両親は、自宅からほど近い場所にある聖ヤコブ・カトリック教会を訪れました。

そこではアルバート・ヒューズ司祭が彼らを助けるために選ばれました。がしかし彼は、このような任務には適していない、と立証されていた司祭だったのです。

この司祭はロビーが暴力的になることを見込んで、彼を病院へ拘束するように指示しました。

ヒューズ司祭が、儀式的な祈りを始めるやいなや、その少年は拘束された腕をほどいてしまい、ベッドの下へ入り込み、そのベッドマットレスの中にあるベッドスプリングを一つ取り外しました。

それを武器のように使って、司祭の腕の手首から肘にかけてを大きく切り裂いたのです。その傷を閉じるために100針ものステッチが必要でした。

“完全に恐れ知らず”と称された司祭へ

その後まもなく、マナハイム家はミズーリ州のセントルイスにある、ロビーの父カールの兄弟ジョージと妻キャサリーンの家に移りました。

しかしここでもロビーに恐ろしい事が次々と起こりました。

セントルイス大学に通っていたジョージの娘、エリザベスは、彼女の教授であるレイモンド司祭に、彼女のいとこであるロビーのことを相談しました。

最初の判定の結果、レイモンド司祭はロビーの件を、聖フランシスコ・ザビエル・カトリック教会のウィリアム・バウダーン司祭 に転じました。

彼は当時のセントルイス大司教ジョセフ・リッター氏によって、悪魔祓いの任命を受けていました。

同じイエズス会の仲間によると、”完全に恐れ知らず”と称されていたバウダーン司祭に、ウォルター・ハロラン司祭とウィリアム・ヴァン・ルー司祭が補助に付きました。

(つづく→)