いよいよ最終回です!ここまでのお付き合い、ありがとうございました。

こうして一つ一つを見ていくと、普段どうしても形式的になってしまいがちのミサが、だいぶ違って見えてきます。

聖餐式も終えて、緊張感が少し緩む感じ・・・そんなリラックス感覚で最後を読んでいただければうれしいです。


Part 4 : Commissioning

Announcements:

いよいよ最後に、私達はこの世の世界に帰り、これからの1週間を過ごす準備をしていきます。

聖餐(Eucharist)のために、私達が背負っている重荷を教会の扉に置きました、が、それをまた背負わなければなりません。しかし今は、この聖餐と教会の人々のおかげで力を頂きました。

たぶんこの時点で、教会からのイベントや大切な情報等のアナウンスがあると思います、

そして司祭は再び言います、「The Lord be with you」。ここでのこのフレーズは別れの挨拶の意味となります。

Blessing and Dismissal:

私達は頭を垂れ、祝福をいただきます。司祭が「父、子、聖霊によって・・」と三位一体の神の名を宣言し祝福します、この時司祭も会衆も共にクロスのしるし(sign of the cross)をします。

その後、司祭やdeacon(助祭、執事)が教会から出る際、「Go in peace…、平安の中で行きなさい」という呼びかけがあるので、会衆は「Thanks be to God」=yesの意味の儀式的な言い回し、と応答します。

Living the Eucharist in the world;

全てが終わり、私達は教会から、人々から去ります、が、同時に私達は何かを背負っています。

例えば、結婚したばかりのカップルは式が終わったらその場を去ります、が、彼らのmarriage 婚姻は彼らと共にあります。そしてその後何日、何年という時が経っても、いえ、経てば経つほど、結婚式後、そのシンボル(結婚指輪など)にはさらに深い意味を与える事になるでしょう。

これと同じような事がEucharistにも言えます。その後の1週間に起こるであろう出来事は、ミサの中で行った儀式的な行いに深い意味を与えます。

それは日々私達が十字架の愛によって砕かれた心を持つとき、ミサで割かれたパンにさらに深い意味を見出します。そして例えば、ホームレスや疎外されている人々に愛を注ぐとき、ミサの中で流された血潮にさらに意味を見出すのです。これが唯一、ミサで行われた儀式が私達の日々の生活の中で生かされ、またクリアになっていく方法なのです。

(A Walk Through The Mass – a step by step explanation – by Thomas Richstatter, O.F.M. より)


以上です。いかがでしたでしょうか?

私自身、ミサに参加し始めた最初の頃、あまりにも会衆の応答の言葉や祈りの言葉などの決まったフレーズが多いので(しかも英語だし)、なかなかついて行けませんでした。その中でthe missalのページや、決まったフレーズだけ見つける事ができる用紙などがあれば見ながらついて行って、最近ではほとんどのフレーズを覚えることが出来ました。

やっとミサについていけるようになって余裕が出てきた今、あらためてこうやって一つ一つを見ていくと、もっともっといつものミサに重みと深さを感じることが出来て、私自身にとってもいいきっかけとなりました。

この機会に興味を持たれた方、ぜひ一度カトリック教会に行ってみてください。きっと誰かがいろいろと説明してくれると思います。例え誰もいなくても、中に入って祈るだけで、いや静まるだけでもきっと大きな平安をいただけると思います。それぐらい教会の中は特別な空間です。イエス様がそこに、実際におられるのですから。


追記:

祈りの言葉は今回、全部英語で載せてあります(それしか知らないので)、が、日本語がわかればうれしいな〜と思います。ご存じの方、ぜひ教えて下さい。もしくはそれが解説されたウェブサイトなどがあれば、教えてくだされば自分で調べられます。次回日本に帰った際には、ぜひ日本の教会でミサにあずかりたいと思っています!