こちらでいつも観ているテレビ局の一つ、EWTN:Eternal Word Television Network というのがあります、カトリック系のテレビ局で、一日中キリスト教系のさまざまな番組が観られます。

このテレビ局を立ち上げたシスター、Mother Angelicaさんは、その使命を神様から与えられ、彼女を含めたたった5人のシスターが集まって、何も知らないところからテレビ局を一から建て上げ(1981〜)、今ではこの放送は全世界のほとんどを網羅している、という、大変に大きな働きをなさいました。今ご本人はご高齢&ご病気で引退なされてますが、彼女が出演するMother Angelica Liveというプログラムは今でも再放送されています。

Mother Angelica_1981

そのブログラムの中で一つ、すご〜く興味深い番組を発見したのでご紹介したいと思います。1997年に放映されたものでかなり古いんですが、YouTubeで観られます。↓↓

Father Steven Scheier’s Judgment Experience/スティーブン・シャイヤー神父、裁きの経験

前回のブログ、Purgatoryの中でも触れた”死後の裁き”を実際に体験されて、神父としての姿勢を180度転換された神父のお話です。

プログラムは英語なので、こちらに神父の体験談をざっと訳しておきますね。

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私は1973年にordained=司祭として任命された。しかしその後も、どうしたら魂を救いに導けるか、ということよりも、いつも自分がどう評価されるか、どう見られるかばかりを気にしていた(心の底ではそれは間違いだと気づいていたのに)。

1985年10月18日、ある教会での朝の用事を終えて、午後、カンザス州ウィチタから同州フリドーニアの自分の教会へ戻るため車で移動していた時に大きな事故に遭ってしまう。対向車線を走っていたピックアップトラックと激突、外に投げ出され、右側の頭皮が剥がれ、衝撃で脳の一部が削がれてしまう、その上首の骨も骨折、それは”首つり”したのとほぼ同様の状態、という大きなダメージを受けた。ほとんど死ぬ寸前(というより死ぬのは当然の状態)、意識不明の重体。病院へ搬送中、意識が朦朧とする中でもずっとHail Mary(聖母マリアへの祈り)を祈っていた。

一つ目の病院では必要な医療設備がない、ということで、別の病院へ運び込まれた。そこで医者には、助かる見込みは15%と言われた。

そのニュースを受けてその夜、神父の教会だけではなく、地域にある他の諸教会(プロテスタント教会も含む)が教会を開き、また他たくさんのグループが自分のために夜通し祈ってくれた。その祈りが届き、奇跡的に命を取り留めた。この祈りによって助けられた、と心から信じている。

(#2に続く)