Solemnity of Mary, the Holy Mother of Godからスタートするカトリック教会の新年

2024年が明けました!

今年はどのようなスタートだったでしょうか?私は12月31日の夕方5時からの教会のミサでキャンターをしてスタートしました。

The Sacred Hearts of Jesus and Mary (Southampton, NY)

31日と言っても、この5時から行われるミサはVigil Massといって、その次の日につながるミサとして祝われますので、このミサでも1日、New Years Dayと同じ内容で行われました。

また、31日と言ってもNew Years Day、年末のカウントダウンやパーティーとは反対に、厳(おごそ)かに、神様と共に年末年始をお祝いしたい人たちが結構参列され、とても心が満たされたミサになりました。

教会の暦ではまだクリスマスの時期なので、ミサの中でもクリスマスのおなじみの歌が歌われましたよ。

1月1日は聖母マリアの祭日

そして毎年1月1日は「Solemnity of Mary, the Holy Mother of God」=神の母マリアの聖日です。ですのでマリアにちなんでの曲「Holy In His Name」が献金のところで歌われました。

この歌詞は聖書から来ています:ルカの福音書1章46節〜55節

46するとマリヤは言った、「わたしの魂は主をあがめ、 
47わたしの霊は救主なる神をたたえます。 
48この卑しい女をさえ、心にかけてくださいました。今からのち代々の人々は、わたしをさいわいな女と言うでしょう、 
49力あるかたが、わたしに大きな事をしてくださったからです。そのみ名はきよく、 
50そのあわれみは、代々限りなく主をかしこみ恐れる者に及びます。 
51主はみ腕をもって力をふるい、心の思いのおごり高ぶる者を追い散らし、 
52権力ある者を王座から引きおろし、卑しい者を引き上げ、 
53飢えている者を良いもので飽かせ、富んでいる者を空腹のまま帰らせなさいます。 
54主は、あわれみをお忘れにならず、その僕イスラエルを助けてくださいました、 
55わたしたちの父祖アブラハムとその子孫とをとこしえにあわれむと約束なさったとおりに」。

こちらはマリアがいとこのエリザベスに会った時に、エリザベスが聖霊に満たされて「あなたは女の中で祝福されたかた、あなたの胎の実も祝福されています。」と言ったその言葉に対するマリアの言葉です。

この箇所はラテン語でMagnificat(英語で”[My soul] magnifies [the Lord]”の意味)、と言われる箇所で、Song of Maryとも呼ばれている、非常に有名な箇所なんです。素敵ですね♡

Hymns and Musical Selections-New Year Vigil Mass-Dec. 31st.

Entrance: Hark! The Herald Angels Sing

(開祭の歌)

Gloria: A Christmas Gloria

(グロリア唱)

Responsorial Psalm: All the end of the earth

(答唱詩篇)

Celtic Alleluia with Christmas Verse

(クリスマス・アレルヤ唱)

Offertory: Holy is His Name

(ミサ献金)

Communion: What Child is this?

(聖餐式)

Recessional Hymn: Let there be peace on earth

(閉祭の歌)

ミサのアレルヤ唱〜偉大な喜びのニュース!

ミサでは通常、聖書を読む箇所は4箇所あります。

  • First readingで旧約聖書から
  • 答唱詩篇は旧約聖書の詩篇から
  • Second readingで新約聖書から
  • そしてメインは福音書から

この福音書=ゴスペルを読むのは司祭の役で、読まれる前には必ずアレルヤ唱が唱えられますが、今回のアレルヤ唱はクリスマス・バージョンです。

I bring you news of great joy,
Joy for all the nations
For today is born our Savior Christ the Lord!

偉大な喜びのニュースをお知らせします
全ての人々にとっての喜びです
それは今日、救い主キリストがお生まれになったことです!

そしてアレルヤ〜(主をほめよ!)と歌うわけですね。今回はちょっと歌詞を間違っちゃいましたけれど💦

毎回歌うたびに、この偉大なるニュース、News of great joy が私たちに与えられたこと、私たちの救い主が私たちのただ中に生まれてくださったことを新たに噛み締めて、感謝しながら歌っています。

このゴスペルを読む際には、他の聖書箇所を読むときと違って特別な扱いがあります。まずアレルヤ唱歌われている間に、司祭は福音書の書かれている大きな本を両手に持って、祭壇の中央で高く掲げ、会衆全体に見えるように示した後、壇上に上がっていきます。そしてアレルヤ唱が終わった後に福音書を読み始めます。

福音書を読む時には必ず、司祭も、それを聞く会衆も全員起立した状態で、指で十時を額に、唇に、そして胸に刻んでこう唱えます:

「Glory to you, O Lord」主に栄光

そして福音書が読み終わった後には

「Praise to You Lord, Jesus Christ.」主イエス・キリスト、あなたを賛美します。

と全員で唱えます。ここまで厳かに福音書=ゴスペルを扱うのですよね。身も心もゴスペルによって清らかにされ引き締められる気がします。このような伝統は本当に美しいと思います…✨

Celtic Alleluia・ウェディングバージョン

ちなみに、このCeltic Alleluiaはウェディングバージョンもあり、ウェディングのミサでは必ずCeltic Alleluiaが歌われます。

If we love one another
if we love one another
God will give in us and our love will be strong.

もし私たちがお互いに愛し合うなら
神が私たちに与えてくださり、私たちの愛も強くなります

この最後のフレーズ、and our love will be strong.の部分は、私はいつも力強く歌ってしまいます。お互いの愛が強ければ、どんなことがこれから起こっても大丈夫!この神様からの愛を忘れないで!そんな気持ちがこもっちゃいますね。

と言うわけで、今年もバンバン、教会で、WeddingやFuneralでも、たくさん神様のために歌える機会が与えられますように、祈ります🙏

Lord, I’m available to You anytime!!