十字架=Crucifixが脅威な理由

カトリック教会では十字架はCrucifix、イエスの磔(はりつけ)の十字架です。なぜなんでしょう?

磔になられたイエスを見るたびに、イエスが支払ってくださった罪の贖いの重さと愛をもう一度私たちに思い起こさせ、感謝と畏敬の念を抱くことができるからだ、とのことなのです。

ですがさらに、今回ここにご紹介するカトリック教会のエクソシスト、いわゆる悪霊ばらいを専門とする司祭の話から、さらにもっと深い意味を知ることができたので、こちらにシェアします。すごく聖書的で、腑に落ちる内容です。

エクソシストが語った、なぜCrucifixでなければならないのかの理由

以下は司祭のスピーチの日本語訳:

私がCrucifixを掲げた時、その悪魔(その人に取り憑いている悪魔)が笑いながらこう言いました。

「あなたの神は死んでいる」

そして犬のように唸りながら泣き叫んだり、怒鳴ったり、笑ったりし始めました。

その悪魔がしゃべったのは、その悪霊払いの全てのセッションの中で、私がCrucifixを掲げた時に言った、その時の一回きりでした。

なぜCrucifixなんでしょう?それはこのような意味を悪魔に伝えているのです。

あなたはすでに、敗北している、そしてまたこれからも敗北する。キリストの権威と力を拒絶するな。

キリストが十字架の上で息を引き取ったその時、悪魔は勝利した、と信じた。がしかし、その後に悟ったのは、悪魔が勝利したと解釈したその瞬間とは、実際には悪魔が敗北した瞬間だったと。

だから悪魔にCrucifixを見せている行為そのものが、あなたはすでに敗北している、だからキリストの権威と力を与えられた教会を拒絶するな、と言っているようなものなのです。