Part 1: Gathering rites

“人々が集まる”、というのは日曜礼拝の中心です。集まるのというのは、ひとつの体として集まる、そして神の言葉を聞き、ともにパンを裂くための準備です。

・Greeters:挨拶する人たち

今日の多くの教会では、日曜ミサのために集まってくる人々をそのドアで歓迎する人(greeters)がいます。だれでもウェルカムされるのはうれしいですし、これは私達一人ひとりも誰かのためにするべきことですね。そして教会に新しく来た方々が迷わないように、必要な小冊子や賛美の本などを渡すことも大切です。

・Use of water : 聖水

まず最初にカトリック信者が教会に来た時にすることは、右手(指先です)をドア近くに設置されている聖水に浸し、その指で十字のサイン(sign of the cross)をします。これは儀式的なもので、洗礼を思い起こさせるために行います。私達は水によって洗礼を受け、十字架のサインがなされているもの。毎回この洗礼の約束を新たにするわけです。

すみません、かってに画像拝借です・・

 

・Genuflection:ひざまずく

昔、中世のヨーロッパでは、王の前や偉い人の前ではひざまずくことが習慣でした。この敬意を表する行為は徐々に教会にも浸透し、人々は教会のベンチ(pew)に座る前、教会のaltar、祭壇や聖櫃(キリストの臨在である聖なるパンを収めたケース)に対してひざまずいてから座るようになりました。今日でもこの古い習慣を守っている人が多くいますし、もしくは祭壇の前に一礼するなどして神に敬意を表しています。

・Posture, song:態勢と歌

ミサが始まるとき、人々は立ち上がります。立つことはクリスチャンが祈る伝統的な姿勢です。これが意味するのは、神に注意を向け、これから始まることに対して喜んで実行する、という態度です。

そして賛美で始まることも多くあります。私達の思いを一致させるために、そして私達の声をみなが共感できる言葉とリズムとメロディーでより一致させることができる、人々を神の前の一致に導くために、賛美より有効なものが他に何があるでしょうか。

・Greeting:挨拶

Priest、司祭は始めに会衆とともに十字のサインをします(これは同じように洗礼のリマインドです)、そして会衆に「The Lord be with you、主があなたと共にありますように」と挨拶します。この挨拶は何度も聞くようになります。これは複数の意味があり、例えば、普通の挨拶:こんにちは、さようなら、など、の意味でも使われますし、会衆に対して”そうであるように”、と願う意味でも使われます。また、深い信仰から来る声明(礼拝のために人々が集まる、その場所に主は存在されている)の意味でも使われます。

これは古代の聖書的挨拶で、ルツ記2:4で登場するボアズが、ベツレヘムから戻ってきた時に人々に「The Lord be with you!」と挨拶しています。

この儀式的な応答として、人々は「And with your Spirit」と決まって答えます。これは同じように、こんにちは、と言い返すこと、または時には相手に良いことを願うこと、また時には自分の信仰声明として返事します。

・Penitential Rite, Gloria

このPart 1 で行われる全ての儀式、典礼は全て、会衆を一つに集め、礼拝の集まり、集合体とするためです。時には一旦流れを止めて、悔い改めのために “the Penitential Rite”を読み上げます。

会衆:
I confess to almighty God, and to you, my brothers and sisters,
that I have greatly sinned in my thoughts and in my words,
in what I have done, and in what I have failed to do;

through my fault, through my fault, through my most grievous fault
(ここでは拳で胸を軽く叩くジェスチャーをします)

Therefore, I ask blessed Mary, ever virgin, all the angels and saints,
and you, my brothers and sisters,
to pray for me to the Lord our God.

司祭:
May almighty God have mercy on us,
forgive us our sins, and bring us to everlasting life. Amen.

(全然関係ない注釈ですが・・映画「風と共に去りぬ」の一場面で、スカーレットとその家族が夜、キャンドルが灯される中そろってひざまずき、共に祈りを唱えている場面があって、その祈りがまさにこのThe Penitentiall Riteだったんです、それでこの祈りに速攻親近感を持ちました)

その後“Glory to God in the Highest”を賛美、もしくは唱えます。

Glory to God in the highest,
and on earth peace to people of good will.
We praise you, we bless you, we adore you, we glorify you,
we give you thanks for your great glory,
Lord God, heavenly King, O God, almighty Father.
Lord Jesus Christ, Only Begotten Son,
Lord God, Lamb of God, Son of the Father,
you take away the sins of the world, have mercy on us;
you take away the sins of the world, receive our prayer;
you are seated at the right hand of the Father, have mercy on us.
For you alone are the Holy One, you alone are the Lord,
you alone are the Most High, Jesus Christ,
with the Holy Spirit, in the glory of God the Father. Amen.

 このGloriaはなんと、6世紀から続く、ミサの一部なんです!

これらの長い賛美の歌詞や応答の言葉は、ミサの内容がまとめられている本(英語ではthe missalと呼ばれてます)が席に予め置いてありますので、それでフォローできます。


(A Walk Through the Mass ・ミサとは何か?〜part 2に続く)