カトリック教会に通うようになって、今年2回目のイースターを迎えました。去年は去年で素晴らしかったのですが、今年はもっと深い、内容の濃い〜〜イースターになりました。

まずイースターを迎えるまでの準備がものすごく深い、というか・・さまざまなプロセスと期間を使って準備するんですね〜。そして本命のイースターは実質3日間:Holy Thursday, Good Friday, Easter(この3日間の事をまとめてラテン語で“Triduum”と呼ばれる)かけて一連のイエスの十字架から復活をひとつひとつ味わいながら盛大に祝うんですが、全てがすごくすごく素晴らしかった。また私のカトリック信者になるconfirmationの儀式も無事終了して、念願のEucharist:聖餐のパンとワインをいただくことができました。個人的にはもう一生忘れられないイースターになりましたよ、本当に大きな祝福です(;_;)・・・感謝!!

* Ash Wednesday ~ Lent

まず、Triduumを迎える前の40日間、この期間は「Lent」と呼ばれて、イエスの公生涯のクライマックス、いよいよ十字架に向かうその準備期間を思いながら過ごします。LentはAsh Wednesday:この日は教会でおでこに灰で十字架を付けてもらう儀式が行われる、今年は2/13、から始まるんですが、この期間は特にイエス様が私達に与えて下さるReconfiliation/和解を中心に、神がどのように闇から光へ導いて下さったのかに焦点が当たります。

そして個人的に神と和解する、という意味でConfessionも促されるんですが、ただ自分の思いで行うよりも、しっかりと時間をかけて、自分の霊性や良心にいたるまで、聖書と共に、特にモーセの十戒に照らし合わせて吟味しつつ、祈りの中で神様に自分の闇を探っていただく、というような事をしました。この作業は個人的にものすごい大きかった。。

またLentの期間は自分の中で一つ(あるいはそれ以上でも)自分がついつい神よりも優先にしてしまう事をgive upする、またはなかなか出来ないことを率先してやってみる、というように、自分なりの犠牲を払ってイエス様が払った犠牲を想う、という期間でもあります。私の場合、携帯のゲームで一つ夢中になってるのがあって、それを削除した(笑)のと、英語の勉強が止まってたのでそれを復活させる、というのを目標にしました。

そしてConfessionも済ませて、神との和解を測ってから、いよいよイースターを迎えるわけです。

* Holy Thursday

3/28木曜日、夜7時半からミサが行われました、いよいよTriduumがスタートです。この日のテーマは ”The Lord’s Supper”、イエスが12弟子とともにPassover Meal:ユダヤ教の過越の食事をして、その中でパンとワインで新しい契約を結ばれた(聖餐式と呼ばれますね)事を祝います。この日、教会の中のどのイエスの十字架像にもがかけられてました、まだ十字架にかけられてない、もしくは復活していないからだそうです。

私がもっとも泣けたのが、なんといっても「洗足式」。Passover mealの際にイエス様が12弟子の足を洗って「主であり、また教師であるわたしが、あなたがの足を洗ったからには、あなたがたもまた、互いに足を洗い合うべきである。わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするように・・・」(ヨハネ13:1-15)と教えられました、そのことを記念する式ですね。

神父はこの中で、信徒から12名の人の足を、ひざまずいて洗ってきれいなタオルでぬぐって・・ってやったんですよ、一人ひとり丁寧に。。文字通り、イエスと弟子たちを見ているようで、しかも十字架にこれからかかろうという時に、弟子みんなが逃げ去っていくのを知りつつこのことをなさったイエス様の愛を感じないわけないじゃないですか〜〜。はい、もう泣けて泣けて仕方がなかった。。

[pe2-image src=”http://lh3.ggpht.com/-DKf5GEmqhHk/UW2WgSyU-II/AAAAAAAABIo/yMGN98hKdEo/s144-c-o/IMG_1370.JPG” href=”https://picasaweb.google.com/115169876715776969387/HolyThursdayGoodFriday#5867511371076532354″ caption=”洗足式。神父自ら信徒の足を一人ひとり、丁寧に洗ってくださっています。しかも時々相手に声をかけながら終始笑顔でしたよ〜!泣ける・・・” type=”image” alt=”IMG_1370.JPG” ]

なんでも同じ日、新ポープ、Pope Francisさんはどこぞの刑務所に行き、Prisnor 12人(男10人、女2人)の足を洗ったそうです、その中にはムスリムの人もいたそうです。Pope 自らお手本を示してくださったのでしょうね。リーダーとなる人とは人をリードしていくよりも人に仕えることが大事だ、とメッセージでは語られてました。

そして聖餐式、ここで私達 Catechumens:洗礼は受けていない求道者 とCandidates:洗礼はすでに受けていてカトリックになるべく勉強中(私みたいな人)は会堂から離れます(dissmiss)。あっ、でもちゃんとdissmissするときには神父が祈ってくれますし、会堂の皆さんが賛美しながら私達を送ってくれるんですよ。
ここでもまだ私たちはConfirmされていないので、聖餐式に参加することができないんですね。でもdissmissするのはこれが最後、晴れてイースターの日には聖餐にあずかることができます!

そしてその後はまた会堂に戻ってProcession:会堂内全ての照明が消された中、聖歌隊のアカペラの賛美をバックに灯されたキャンドルを一人ひとり持って神父&信徒共に会堂の中をマーチ(?)、が行われるのを観ました。聖餐式と同じ理由でこれには参加せず参観、です、隅のほうで見てました。すごく厳粛なひとときでしたよ。

マーチはそのまま祭壇の前まで続き、祭壇前にみんなが集まった状態になりました。祭壇上ではイエス様ご本体を現す聖餐のパンの入ったケースが公開されていて(特別なケースに入れられて、さらにそれを収めるための扉が付けられたケースがあって、それが開かれた状態。→この形、日本の仏壇にも通じるかも)、それを前にめいめいがそれぞれ祈る:Adroration、が持たれました。

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聖餐のパン=Body of Christ、イエスの臨在、とされているので、まさにカルバリのイエス様を想って、それぞれひざまずいたり、座ったり、立ったままだったりとめいめい自由に祈ってました。そのバックでは終始アカペラの美しい賛美がなされ、それはそれは美しい時でした。

このミサはまだ明日に続くので、流れ解散、ミサは閉じられません。

〜Good Fridayに続く〜