私がカソリック教会に通うようになってからたくさん、新しいことを学ばせていただいて、シェアしたいことがたーくさんあるんですが!その中でもぜひ紹介したいのが「ロザリオ」の祈りです。
前回、日本に帰った時に、Ako’s Familyメンバーの一人、Dさんからとても美しいロザリオビーズをいただいて(しかもロザリオ作家さんが作って下さったオリジナル!!)、日々、そのビーズを使って祈っていると、得も言われぬ平安な気持ちになれるんです。。素敵な祈りですよ!
ウェブサイトでもいろいろ祈り方が紹介されていますが、ここでも私なりにまとめておきたいと思います。慣れてくると簡単なんですが、説明するとなるとちょっと複雑☆なので、少しずつ回数を分けて、ロザリオシリーズを作って行きたいと思います。この祈りを通してたくさんの祝福が訪れますように!(^O^)♫
まず、そもそも”ロザリオ”とはバラの花を集めて輪になるように並べたもの、バラの冠の象徴だそうです。ビーズの一つ一つがバラの花の代わりで、それを祈りの道具として用いてるんですね。昔、名誉のしるしにバラの冠を授けるという習慣があり、その冠をマリアに捧げる、というのが発祥らしいですよ。
→そうっか・・・だから私のロザリオのビーズはバラの花になってるし、バラの花もついてた!さすが!!(はい、今知りました。。)
曜日ごとに割り当てられたミステリー(日本語で神秘)を思い描きながら祈っていくのですが、それはマリアの受胎告知に始まってイエスの誕生、洗礼、聖餐式、十字架の死と復活、初代教会の誕生まで、ゴスペルのエッセンスが全て網羅できる形になってるので、日々、聖書の福音が新たに心に刻まれていく感じがします。
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今回はまず、具体的に、どのように祈るかを順を追ってご紹介。
(ちなみに、私は英語のパターンで習って、いつも英語で祈っているのですが、日本語だと最後のみ、少し祈りが違うみたいですので、あしからず。。)
ロザリオは輪っかの部分と、そこから1本出ている部分があり、その先に十字架のイエス像があります。このイエス像から始まって、この輪っかに入ったら、その右側に入っていきます。
ビーズは祈りの回数を数えるためのものです、一つの祈りを終えるたびに次のビーズへ、と進めていきます。
この画像(勝手に拝借、すみません!!)にそって説明しますと、
1. SIGN OF THE CROSS
まず、右手の指先で自分の額から胸、左胸から右胸と軽くタッチして十字を切り、
「父、子、聖霊の御名によって アーメン」
2. CRUCIFIX/十字架のイエス像:信仰宣言を唱える
(プロテスタントでは使徒信条と言いますね)
「天地の創造主、全能の神である父を信じます。父のひとり子、おとめマリアから生まれ、苦しみを受けて葬られ、死者のうちから復活して、父の右におられる主イエス・キリストを信じます。聖霊を信じ、聖なる普遍の教会、聖徒の交わり、罪のゆるし、からだの復活、永遠の命を信じます。アーメン」
3. FIRST BEAD/最初のビーズ(大きめのビーズ):主の祈り
「天におられる私たちの父よ、み名が聖とされますように。み国がきますように。御心が天に行われるとおり 地にも行われますように。私たちの日ごとの糧を今日もお与えください。私たちの罪をお赦しください。私たちも人を赦します。私たちを誘惑におちいらせず、悪からお救いください。アーメン」
4. 3 BEADS/3つのビーズ:聖母マリアへの祈り(小さめのビーズ)
次のビーズ1つごとに1回ずつ、計3回。
「恵みあふれる聖マリア 主はあなたとともにおられます。 主はあなたを選び祝福し、あなたの子イエズスも祝福されました。神の母聖マリア罪深い私たちのために 今も死を迎える時も祈ってください。アーメン」
5. GLORY BE/次の大きなビーズ:栄唱、ファチマの祈り
栄唱:「栄光は父と子と聖霊に。初めのように今もいつも世々に。アーメン」
ファチマ:「ああ、イエズスよ、われらの罪を赦し給え。われらを地獄の火より守り給え。 また、すべての霊魂、ことに主の御あわれみをもっとも必要とする霊魂を天国に導き給え。アーメン。」
※ファチマの祈りは難しい日本語バージョンしか見つからず・・でした。
6. FIVE DECADES/1~5玄義までを続けて祈ってロザリオを1周
小さいビーズが10個で1decade(=1玄義)と呼ばれます、それが5つあります。各1decadeで1つのミステリー(日本語で神秘)がそれぞれ割り当てられます。曜日によってその日のミステリーを思い描きながら第1〜第5ミステリーまで祈り進めていきます。
※ミステリーについては、回を改めて解説しますね、さらに長くなっちゃうので。。
“主の祈り”で始まり(大きなビーズ、5のGlory beの位置からスタート)→聖母マリアへの祈り(英語だとHail Maryで始まるのでHail Marysと呼ばれます)を10回(小さいビーズでカウント)→大きなビーズに突き当たったら、5.のGlory be=栄唱+ファチマの祈り、これで1セットで、5回繰り返すとロザリオ一周になります。
{主の祈り ×1 →聖母マリアへの祈り ×10 →栄唱+ファチマ ×1}×5
7. Hail Holy Queen〜Memorareまで
上の画像では載ってないですが、第5ミステリーまで終わったら、締めくくりの祈りが続きます。
・Hail Holy Queen
締めくくりの最初が、英語だとHail Holy Queen、日本語ですと「聖会のための祈り」と呼ばれるらしいです。意味から察すると、日本語ではこの祈りになります。
元吾あわれみの母(サルベ・レジーナSalve Regina)
「元吾、あわれみの母、われらのいのち、喜び、希望。旅路からあなたに叫ぶエバの子、嘆きながら、泣きながらも、涙の谷にあなたを慕う。われらのためにとりなす方、あわれみの目をわれらに注ぎ、尊いあなたの子イエスを、旅路の果てに示してください。おお、いつくしみ、恵みあふれる、喜びのおとめマリア。アーメン。」
同じ祈りですが、難しい日本語バージョンだと・・
我らの命、慰め、及び望みなるマリア、我ら逐謫(ちくたく)の身なるエワの子なれば、御身にむかいて呼ばわり、この涙の谷に泣き叫びてひたすら仰ぎ望み奉る。ああ我らの代願者よ、憐れみの御眼もて我らを顧み給え、又この逐謫の終わらんのち、尊き御子イエズスを、我らに示し給え。寛容、仁慈、甘美に在ます童貞マリア。天主の聖母、我らのために祈り給え。キリストの御約束に我らを適わしめ給え。
※英語の祈りでは、このバージョンの最後の2行も入っているので、こちらも載せました
※「逐謫」とはエデンの園を放逐され、今放浪している、という意味、だそうです
(注:最初は大変なので、この時点で終わりにしてもいいそうです!)
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・次の祈りは日本語と英語とではちょっと違うみたいなので、日本語の祈り方の解説にしたがって記しておくと、このような祈りが続きます。
「我らの依り頼みと力とにまします天主、御憐れみを垂れ、主に叫ぶこの民を顧み給え。永福にして原罪なき童貞、天主の聖母マリア、その浄配聖ヨゼフ、使徒聖ペトロ、聖パウロおよび諸聖人のとりなしにより、罪人の改心、及び母なる公教会の自由と栄えとの為に捧げまつる我らの祈りを御慈悲をもって聴き入れ給え。我らの主イエズス・キリストによりて願い奉る。アーメン」
ちなみに英語は、このような祈り:
O God, Whose only-begotten Son, by His life, death and resurrection, has purchased for us the rewards of eternal salvation; grant, we beseech Thee, that meditating upon these mysteries in the most holy Rosary of the Blessed Virgin Mary, we may imitate what they contain, and obtain what they promise, through the same Christ our Lord. Amen.
↓↓
続いて・・・
・主の祈り
・聖母マリアへの祈りを1回
・栄唱を1回
・Memorare/聖母の御保護を求むる祈り(聖ベルナルド)
「おとめマリアよ、あなたの御保護のもとかけによりあなたの助けの祈りを求め、あなたの御保護を願った人が、あなたから見離されたということは誰も聞いたためしがなかったことを想起してください。母であり、おとめの中のおとめであるマリアよ、それゆえ、わたしはあなたの信頼に勇気づけられ、みもとにかけより、罪を悔い改めつつ、わたし自身をあなたにゆだねます。み母よ、わたしのこの祈りを受け入れ、この願いを聞き入れてください。アーメン。」
8. SIGN OF THE CROSS
最後に、右手で十字を切りながら「父、子、聖霊の御名によって、アーメン」で終了!
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お疲れ様でした!ミステリーについては、回を改めて解説しまーす。
追記:ちなみに、ご自分の個人的な祈りも一緒に祈りたい場合、ロザリオを始める前でも終わった後でも、自分の祈りをぜひ入れてください。ロザリオの祈りはパワフルなので、個人的な祈りもきっと大いに神様が祝福してくださると思います。 🙂
ロザリオビーズもおしゃれなのがたくさん出てますので、ご自分のお好みのものを探してみてください。そして、新しいロザリオを手に入れたらまず、神父さんに祝福してもらってから使用するのが通常らしいです(私も祝福してもらってから使ってます)。
<この記事のための参考にしたページはこちら>
(ロザリオとは)
→http://gracemmmaria.cocolog-nifty.com/blog/2012/06/post-3e19.html
(ロザリオの祈り方)
→http://hosanna.romaaeterna.jp/prayer/rosary/rosary1.html(ちょっと祈りの言葉の日本語が難しいです)
→http://pweb.sophia.ac.jp/j-puthen/page026.html(日本語はこちらのほうがやさしいです)