The Scourgingに続いて、3つ目のMystery、The Crowning with Thorns:いばらの冠、を黙想します。

聖ファウスティナさんがその場に、イエス様と共にされた、というだけあって、描写がとても生々しいです。そして聖書の記述にも合致しています。

特に最初に出てくるgarment、衣の描写。鞭打ちで全身傷だらけ、血だらけの状態で着ていた衣、剥がされたらくっついていた傷が開きます。そしてその上にボロボロになった深紅の衣を着せられました。偽王様として囃し立てるためです。

最近、昔の映画で、まさにこの衣を題材にした映画、「The Robe」(1953年)を見たところでした。イエス様が着せられた、この深紅の衣に関わった人たち(ローマ兵、カリギュラ、ペテロなど)を描いた作品です。このローブに触れ、そしてイエスの十字架刑を執行したローマ兵、マーセラスとその恋人ダイアナが、最後は信仰を持ち、カリギュラによって殉教の死を遂げる、というストーリーです。

(昔のハリウッドは、こんな大々的に信仰や神を題材にした美しい映画を作っていたのです!)

いばらの冠を被せられ、ローマ兵から散々に傷めつけられ(今で言う・・リンチ?)、それでも静かにすべてを耐え忍ばれたイエス様・・どのような心境だったのでしょうか。。なぜそのように耐え忍ぶことが可能だったのか。。

この時の、この瞬間のイエス様が味合われた侮辱、屈辱、苦しみ、痛み・・を考え、黙想してみましょう、とファウスティナさんは私たちに勧めています。


The crowning with Thorns

After the scourging, the torturers took the Lord and stripped Him of His own garment,
which had already adhered to the wounds.
As they took it off, His wounds reopened.
Then they threw a dirty and tattered scarlet cloak over the fresh wounds of the Lord.

They wove a crown of thorns, which they put on His sacred head.
They put a reed in His hand and made fun of Him, bowing to Him as to a king.
Some spat in His face, while others took the reed and struck Him on the head with it.
Others caused him pain by slapping Him;
still others covered His face and struck Him with their fists.

Jesus bore all this with meekness.
Who can comprehend Him – comprehend His suffering?
Jesus’ eyes were downcast. …
Let every soul reflect on what Jesus was suffering at that moment.
They tried to outdo each other in insulting the Lord (408).

鞭打ちの後、拷問を加える者たちが主を取り押さえて、
すでに傷にくっついていた衣を引き剥がします。
彼らが衣を取り去ると、主の御傷は再び開きます。
それから、主の新しい傷の上に汚いぼろぼろになった深紅のマントを掛けます。

それから、茨の冠を編んで、それを主の聖なる御頭にかぶせます。
主の手に葦を持たせ、王に対してするように主にお辞儀をしながら、主を嘲笑します。
ある者たちは御顔に唾を吐きかけ、
他の者たちは{御手から}葦を取って、それで御頭を叩きます。
他の者たちは平手打ちを加えて苦しめ、
さらに他の者たちは御顔を覆って拳で殴ります。

イエスは、このすべてを静かに耐え忍ばれます。
だれが主を理解することができるのでしょうか
ーだれがその御苦しみを理解することができるのでしょうか。
イエスの目は伏せられています。
イエスがその瞬間に苦しんでおられることを、めいめいの霊魂が黙想してください。
彼らは主を侮辱することにおいて互いに抜きん出ようとしました。

Eternal Father

Eternal Father, I offer You the Body and Blood,
Soul and Divinity of Your dearly beloved Son,
Our Lord Jesus Christ,
in atonement for our sins and those of the whole world.

永遠の父よ、私たちと全世界のすべての罪の贖いのために、
あなたの最愛の子、私たちの主イエス・キリストの御体と御血、
御霊魂と神性を御前に献げます。

For the sake of His Sorrowful Passion

For the sake of His Sorrowful Passion,
have mercy on us and on the whole world. (10 times)

イエスの痛ましい御受難によって、
私たちと全世界に慈しみを注いで下さい。