いよいよ第3の秘密についての項に入ります。

この秘密は序章でもお伝えしたとおり、未だに公にされていません、

が、今の時代何が起こっているかを見れば、この秘密は明らかです。

その時の教皇が封印するまでに、この秘密を明かさなかった理由を見ていきましょう。

 

マリアがご出現された地に建てられた教会、Our Lady of Fatima Basilika。去年2017年にはFatimaでの奇跡の100周年アニバーサリーが大いに祝われました。

3. What is the third secret?

偉大な秘密の3つ目の内容はーーそれが、第三の秘密ですが、

それは明らかに、信仰の大規模な危機の預言が含まれています、

そしてカトリック教会の中での試練が1960年に始まる、その年とは、

祝されたおとめがルシアに与えた「*はっきりとした命令」で、

その秘密はファティマの司教、もしくはリスボンの枢機卿長老によって

明らかにされるべきもので、

ということは、全世界に明らかにされるべき、という年でした。

 

*筆者注釈:

この秘密を聖母マリアから受け取ったルシアは、その時に、

この秘密は1960年になったら公にしなさい、と言われたのです

 

なぜ聖母が1960年に限定したのか、ルシアに聞いてみると、

彼女は答えました、

その年にはその秘密は「さらに理解しやすい」ものになるためだ、と。

その預言された教会の危機は、人類にとって劇的な出来事に付随して起こるものでしょう。

 

ルシアが書いた、4つの自叙伝

4つ目の自叙伝の中で、修道生活する修道女であるルシアは

(彼女のいとこたちは、ご出現の後、数年後に天に召されました)、

1917年7月13日のご出現での聖母の言葉の兆候をこのように伝えました:

「ポルトガルにおいて、信仰の教理は常に保たれる、等々」

シスター・ルシアはこの「等々=etc.」を加えています、

それは聖母の預言がその後も続くことを意味します、

それは論理的に、ポルトガルの外でのカトリック教理の状況を含みます。

今日まで、バチカンはこの”etc”がどんな内容なのかを話し合うことを拒否しています。

 

事実、第三の秘密の内容は、あまりに恐ろしいものだったので、

1943年に彼女の司教によってそれらを公文書にするよう命令されたのですが、

シスター・ルシアはそれに従うことが出来ませんでした、

その後1944年1月2日に聖母がご出現され、彼女に確かにそのことを行うように、

と確かにされました。

 

聖母がそのように命令され、その秘密が1960年に全世界に明らかにされるべき、

にも関わらず、ヨハネ23世は公表しないことに決め、

ポルトガルの記者の伝えたところによると、

それは「永遠に絶対的な封印の下」に置かれた、ということです。

 

しかし、それから、その時の枢機卿ラッツィンガー(後の教皇ベネディクトXVIー16世)

を含む、第三の秘密が書かれたもの全体を見た証人たちは、

それはまさにカトリック教会の中での大規模な危機に確実につながるだろう、

そしてそれは全世界を脅かすことになる、と確証しました。

 

シスタールシアは、彼女自身、その秘密のある特定の内容を明かさないことを

強いられている間、それをthe Book of Apocalypse(黙示録)につなげて、

”diabolical disorientation” =邪悪な混乱が教会の上層部の間につながるだろう

としました。

 

1960年以降の数々の出来事によって、その秘密の中で、

教会の中であらかじめ伝えられていた危機が確証されました、

そして第2バチカン公会議の着手の年に始まったのです。

それは教会は革命的な変化を経て、教会の高潔さに対してひどいダメージを与え、

たくさんの聖職者と信徒たちが離れ去るに至りました。

 

(つづく)


 

第2バチカン公会議について

ここで、今回の内容にでてきた第2バチカン公会議について、

少し参考程度に触れておきますね。

 

Wikipediaでも見ることができますが、

>>第2バチカン公会議

この会議は、1962〜65年にかけて行われた、大きな会議です。

私が知っている範囲では、この会議で、それまでの伝統的な教会の在り方が、

抜本的に変えられてしまうきっかけとなったようで、

結果的には、教会を悪い方向に導く会議となってしまいました。

 

それまでラテン語で行われていたミサが、それぞれの母国語で行われるようになり、

ミサ中の祈りの言葉がたくさんカットされたり、

(事実、ラテン語ミサでは司祭は常に御聖体=イエス様に向いていて、

会衆にはほぼほぼ背を向けている状態ですね、

そして、実にたくさんの祈りを御聖体に向かってなされます、

何度も何度も御聖体に向かってお辞儀し、ひざまずき、祈りを繰り返します。

そして会衆に顔を向けるのは説教のときだけ、という、

今現在の一般的なミサとは、本当に別物です)

 

御聖体を受け取る時も、今では会衆は司祭の前に行き、

立ったままその手に乗せてもらい、自分でその御聖体を口に入れていただく、

という方法が普通ですが、

 

本来は、そのために用意されたひざまずき台にひざまずき、

司祭が直接その人の舌に乗せる、という方法でした。

(手に受け取るのは、手が清められていないのでふさわしくない、

という意味だと思います)

 

例えば司祭をordain=任命する伝統的な儀式の中での祈りが

8割もカットされてしまったり、と、

それまでの伝統を大きく変えてしまう会議となったようです。

 

その大変化にともない「ひどいダメージと、聖職者および信徒が離れていく」、

という結果になったようですね。

 

マリアが1960年になったら第3の秘密を公にしなさい、と、

この年に限定したのは、教会にこういう事が起こることが、

あらかじめわかっていたからなのですね。

 

今の時代でも、このラテン語ミサを継続し、本来のカトリック教会の伝統を守ろうとしている

聖職者や信徒の人たちも、少数派ですが、います。

そういう数少ないラテン語ミサに出席できるチャンスがあるのは、

私にとってもかなり貴重で、本当にありがたいことです。