今も奇跡を起こし続けている奇跡のメダイ/The Miraculous Medal

奇跡のメダイ(メダル)」または「不思議のメダイ(メダル)」って聞いたことありますか?

奇跡のメダイが生まれたのは、1830年11月27日。聖母マリアが、パリにあるThe Motherhouse of the Daughters of Charity(愛徳姉妹会の修道院)の礼拝堂で聖キャサリン・ラブレに現われ、そしてこのメダイを作るように指示されました。

やがて、このメダイを身につけている人に数々の奇跡が起こり、奇跡のメダイ(または不思議のメダイ)として知られるようになりました。

この奇跡は、200年近く経った今でもさまざまな形で起こり続けています。

例えば…

・聖母マリアに関するカトリックの教えを受け入れることを拒絶していた、あるプロテスタント信者の女性がこの奇跡のメダルをもらい、そのメダルが彼女の胸の上で光り輝き出し、その光がどんどん強くなって、同時にメダルが脈打っているのを肌で感じた(=信じざるえなかった)。

・このメダルを身につけている女性がレイプから守られた

・サタン信仰を持ち、世界に10人しかいないうちの一人、という高い位まで上りつめたWizard(魔術師)であった男性が、それまで人々や教会に対して呪いの魔術を使ってトラブルを起こし続けてきたにも関わらず、ある日このメダルをある女性から受け取り、その後さまざまな奇跡が起こって最後には改心し、カトリック教徒になった(Zachary Kingという人で彼の証の動画もたくさんYouTubeで見つけられます)

・ある二人の司祭の乗った車がドライブ中に橋から飛び出して落ちてしまい、地面に落ちた後も何度か回転した後にやっと止まった。周りで目撃した人々は皆、ドライバーや同乗者は死んでしまったと思った、が、その二人の司祭は奇跡的に傷ひとつなく、完璧な状態で無事だった。その司祭はすっかり忘れていたが、その車のコンパートメント(助手席前の小物入れ)には、この奇跡のメダルが入っていて、不思議なことに、何度か回転した後に止まった車の中で、その奇跡のメダルが二人の司祭の太ももの上それぞれにあるのが発見された。

などなど、たくさんの記録に残された奇跡がこのメダルから生まれている、とのことです。

最近、奇跡のメダイについての本を出版されたChristine Watkinsさんのインタビュー動画、この動画の中でも奇跡のメダイについての背景や数々の奇跡、聖キャサリン・ラブレさんについて詳しく語られていますので、参考にどうぞ。→YouTube設定から日本語字幕にして見ることができます^^

この中でも語られていますが、このメダルを身につけている者、特に首にかけている者(ペンダントのように)には偉大な恵み(great graces)が与えられる、さらにこのメダルに対して「信頼」を持っている者にはさらなる恵みが与えられる、と聖母は語ったとのことです。

神様が聖母マリアを通してたくさんの恵みを私たちに与えようと、このメダルが与えられたことがわかります。

聖キャサリン・ラブレに現れた聖母マリアの姿

聖キャサリン・ラブレは聖母マリアの姿を詳細に書き残しているのですが、その姿がとても印象的です。

ある時、彼女が礼拝堂で祈っていると、聖母マリアが彼女の前に現れました。その姿はマリアが、金色の十字架がトップについた金色の地球儀を両手に持ち、その腕は前に伸びていて、神に捧げていることを意味していました。

また、その金色の地球儀を持った両手にはそれぞれ3つの指輪がはめられていて、その指輪からそれぞれ光輝く光線が流れ出て、マリアの立っていた足元の地球儀の上に降り注いでいました。

その指輪から流れ出ている光線は恵み、graceを意味していました。しかもその恵みとは、人々が聖マリアに祈りによって求められた恵みが注がれているのです。そしてその恵みは尽きることのない、有り余る恵みです。

しかしその指輪の中でも、光が流れ出ていない指輪もありました。それは、人々が恵みを求めることを忘れて、与えられることがなかった恵みを意味している、と聖母マリアは説明しました。

奇跡のメダイに記された祈り

その後、指輪から流れ出る光線が、ますます早く、おびただしく聖母マリアの足元の地球儀に注がれたかと思うと、両手に持たれた十字架の地球儀も足元の地球儀も見えなくなりました。

そしてオーバルの形をしたフレームが聖母マリアを囲むようにして現れたのです。そのオーバルには金色でこのように書かれていました。

その後、そのオーバルの形が回転し、その裏側には十字架と、その上に大きなMの文字が現れました。さらにその下には二つのハート、一つはイエスのハートでいばらが巻かれ、もう一つはマリアのハートで剣で刺し抜かれています。そして12の星がそれら全てを取り囲んでいました(→黙示録12章1節にある「天のしるし」に繋がっていますね)。

そしてマリアは聖キャサリンに伝えました。

「この姿に従って、メダイを作りなさい。
そのメダイを身に着ける人には、皆大きな恵みを受けるでしょう。
そのメダイは首にかけなければなりません。

信頼を持ってメダイを身につける人には恵みがたくさんあるでしょう」

そう言うと、聖母マリアは消えました。

奇跡のメダイ=銀の銃弾

聖マキシミリアノ・コルベ(ポーランドのカトリック司祭)はこの奇跡のメダイを銀の銃弾、Silver Bulletと呼んだそうです。そのことからもわかるように、このメダイは武器になると言うことができます。

悪魔がこの首にかけられたメダイを見るときに、この小さな金属のピースでできたペンダントを見るのではなく、聖母マリアの姿を見るんです。その姿に悪魔は怯(ひる)み、直ちにひれ伏して打ち負かされます。(聖キャサリンに現れた聖母マリアのその足元には、踏みつけられている状態の蛇の姿があり、その蛇は緑と黄色のスポットがあった、と彼女の手記に書き記されています)

様々な悪魔の働き、肉体的にも精神的にも様々な悪の働きにさらされている私たちは、そんな誘惑をすり抜けて、正しく歩む道にその都度、軌道修正されるためにも、神の武器で身を守る必要が特に今の時代には必要だと思います。

ぜひ奇跡のメダル(カトリックの司祭に祝福してもらってください)を身につけて、奇跡のメダイの祈り、“O Mary, conceived without sin, pray for us who have recourse to thee.”、または日本語で「原罪無くして宿り給いし聖マリア、御身に依り頼み奉る我らのために祈り給え」一度に三度繰り返して唱えてみてください。必ず聖母マリアからの豊かな恵みと守りがあり、奇跡も起こるかもしれません!

追記:メダルの祝福について

奇跡のメダル、カトリックの司祭に祝福してもらうのがいいのですが、「祝福ってしてもらえるんですか?」という質問がありましたので、お答えします。

はい、頼めば絶対に祝福してくれます。例えばお近くのカトリック教会のミサに参加して、終わった後などに司祭に声かけてみてください。ミサ終了後、司祭はたいてい会堂のエントランスに退場していって、出てくる人々に挨拶したり、軽く会話したりする時間があると思いますので、そんな時にちょっと声かけて祝福してもらうといいと思います。

よくよく行われることですからそんな特別なことではないですよ〜、ぜひ気軽に頼んでみてください❣️