さて、Stationも最終回になりました。今使っている小冊子ではこの回が最後で、あとはクロージングの祈りで締めくくられます。
一つ一つのStationを通して、私達が考えるべきことは、その全ての苦難、苦痛、屈辱、拒絶はイエス様がすでに先に体験されている、ということですね。その苦難に自分の苦難を重ねあわせた時に、イエス様はこの苦難を知らない方ではないのだ、と知り、そこから慰めるを受けることができると思います。
またイエス様だけではなく母マリア様の苦難、従う者達の心情もStationの場面によっては触れられています。
さまざまな立場での苦難、苦痛をさらに深く知ることが出来、私達がいざ苦難にあった時に、そこから逃れようとせず、かえって受け止め、そこで何かを学んで、お互い日々成長させていただきたいと思います。
◆始めの祈り
We adore you O Christ and we bless you,
Because by your holy cross you have redeemed the world.
主キリスト、あなたを礼拝し、賛美します。
あなたは尊い十字架とご死去をもって、世をあがなってくださいました。
◆Station 14 — Jesus is laid in the tomb /イエス、墓に葬られる
At the place where Jesus was crucified,
there was a garden, and in the garden a new tomb,
in which no one had ever been laid.
イエスが十字架にかけられた所には、一つの園があり、
そこにはまだだれも葬られたことのない新しい墓があった。
Because it was the Jewish day of Preparation
and since the tomb was nearby, they laid Jesus there.
その日はユダヤ人の準備の日であったので、その墓が近くにあったため、
イエスをそこに納めた。(ヨハネ19:41-42)
The earthly life of Jesus cut short,
his mother and followers do not even have the comfort of performing
the customary rituals over his body.
イエスの地上生涯があまりにも早く終わり、イエスの母や彼に付き従う者達は、
彼らの慣習に従った葬儀をする事さえもままならなかった。
Jesus, there was so much left for you to do.
There is so much still to do.
As we pray these stations in the presence of the Eucharist,
we remember that you live, risen and victorious,
and we give you thanks for the gift of yourself and offer ourselves to you.
イエス様、あなたにとってあまりにもやり残したことがたくさんあったでしょう。
また、まだまだこれからすべき事も。
私達が一つ一つのステーションを、御聖体にあるあなたの臨在の中で祈る時、
あなたは生きて、復活され、勝利されたことを覚えます。
そしてあなたご自身を私たちへの贈り物として、
捧げてくださったことに感謝を捧げます。
Lord Jesus Crucified, have mercy on us.
十字架にかけられたイエスよ、我らをあわれんで下さい。