ファチマの聖母
このように白い衣装に冠をかぶられた聖母像がファチマの聖母、Our Lady of Fatimaと呼ばれます

 

聖母マリアが、3人の子どもたちに伝えた言葉、

神様から預かった言葉、という意味で、「預言」と言われます。

(予言ではありませんので、あしからず)

聖母マリアが神様から遣わされて、神様の言葉を伝える、という事が、

Marian apparition、聖母のご出現、の目的です。

 

預言とは、現在のことも、未来のことも含まれます。

Fatimaで与えられたその預言の内容は、驚くほど正確に成就し、

その通りの事が起こっています。

今回は、その内容がまとめられています。


 

The accuracy of the Fatima Prophecies

預言の真実のしるしとは、その預言が成就することです。

ファティマの聖母の預言は全て、聖母が預言したその通り、正確に起こりました。

  1. 差し迫った第1次世界対戦の終戦
  2. 第2次世界対戦の開始、それは聖母は、具体的にこれから始まることを預言しました
  3. その時にはまだ選ばれてはいなかった、Pius Xl (ピウス 11世)の統治の間、夜の空に、未知の光の出現が起こる。それは確かに現れて、新聞の記事でもリポートされました
  4. 聖母が、ロシアの「エラー(誤り)」と呼んだ、その事が全世界に広まり、それは戦争と教会の迫害をもたらす、とした預言は、シスタールシアが呼ぶところの、”that poor nation”=かわいそうな国民に共産主義を強要した、ロシア革命が起こる前のことでした。

聖母の願いは叶いませんでした

 

聖母は約束しました、

もしロシアが彼女の無原罪の心のために聖別されるならば、

そのような悲惨な状況は避けられる、

そしてたくさんの魂は救われ、平和が訪れるだろう、と。

 

しかし、その預言は、もし彼女の願いが叶わなかった時は、

それらの災害は確かに起こる、

そして最終的に”たくさんの国民たちが滅ぼされるだろう”と警告しました。

 


 

黙示録のRed Dragonは旧ソビエト?

ここで一つ注釈で書いておきたいと思いますが、

聖母マリアのことを聖書から引用する時に、非常によく出てくるのが黙示録12章です。

黙示録12章1〜3節にはこのような記述があります。

1 また、大いなるしるしが天に現れた。ひとりの女が太陽を着て、足の下に月を踏み、その頭に十二の星の冠をかぶっていた。

2 この女は子を宿しており、産みの苦しみと悩みとのために、泣き叫んでいた。

3 また、もう一つのしるしが天に現れた。見よ、大きな、赤い龍がいた。それに七つの頭と十の角とがあり、その頭に七つの冠をかぶっていた。

 

1節に出てくる「ひとりの女」という女性、文脈からマリアであることがわかります。

「ひとりの女が太陽を着て」というのは、このFatimaで現れた太陽の奇跡とも重なります。

その後に出てくる「赤い龍」、これはまさに旧ソビエト(赤い旗、共産主義の赤のイメージ)

に重なる、と言う見方をする聖書学者もいます。

 

マリアが「ロシアが彼女の無原罪の心のために聖別されるならば、

そのような悲惨な状況は避けられる

と言われた預言にもつながってきますよね。

 

 

黙示録12章での記述は、ヨハネが天において見せられたVisionですが、地は天の影

いずれにしても、大きな龍が女とその子に敵対している、と描かれているこの様子、

まさに、この地でも起こっていることですね。

 

この戦いは現在でも続いています。

次回には、このOur Lady of Fatimaによく関連づけられて話される、

「秋田の聖母」について見ていきたいと思います。